広報にじ49号
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神石高原 今回の輝っ人さんは、豊松でトマト農家を営まれている小お田だ千ち寿ず香かさん。地域の中で生き生きと活動される小田さんにお話しを伺いました。―以前は町外で働かれていたそうですが、町に帰ってきての印象はどうでしたか?小田さん どこへ行っても居場所があるって思ったかな。落ち込んでても友達と飲みながら話せたり、お店に行ったらいろんな人が声かけてくれたり。ひとりぼっちじゃないというか、素直に甘えられるというか。みんな知ってくれているから、肩肘張ったり無理しなくて良くて。―ここの良さってなんですか?小田さん 田舎って結構のんびりしてるじゃないですか。「大根、食べきれんほどもらったんじゃけど、どうするー?」とか。手元に入るお金は少ないと思うんだけど、そういう豊かさみたいなのがあるよね。それに、仲間がいるのが嬉しい。自分の考えに「それ、ええな!」って賛同してくれて。私らが頑張らんといけん時は、頼れる先輩が音頭とってくれるんよ。一歩先の広い視野で、落ち着いてものごとを見てくれて、頑張ってダメな時は助けてくれる。そういう人が身近に居てくれるから安心していろんなことができるし、行き詰まったら「もうできそうにないんじゃけど、どうしよう?」って素直に言える。誰も見てくれてない時も「よお頑張ったの」って言ってくれて、涙が出るほど嬉しかったりするんよ。そういうつながりがあるから、やっぱり田舎っていいなーって思うよね。―あったかい、人のつながりですね。小田さん ここは昔から、地域のみんなで子育てをしてくれとるんよ。小学生の時とか、とぼとぼ帰えってたら「ありゃ、ちーちゃんどうしたんなー」って。そういう見守りが自然とできてて。それに、〝めんどくさいな〟って思ってちょっと手を抜いたりしたら「おめぇ、そうじゃぁなぁぞ!」ってこの年になっても、叱ってくれる人がいて。  近所のおばちゃんのことが大好きだったら、大人になっても、「おばちゃん元気かな?」って思ったりするじゃ―これからの夢ってありますか?小田さん 田舎だったらなんでもできるが。〝これだけのモノを守れ〟って言われたら重荷じゃけど〝あんたが好きにしてええよ〟って言ってもらってると思ったら「なにしょう♪」ってわくわくするじゃん。真剣に考えたらしんどいことばっかりじゃけど、楽しい仲間といろいろ考えて楽しくできたらいいなって。  とにかく、この地域で一緒に生きていける人に来て欲しいね。そういう人たちに、ここの良さ悪さも教えてもらいたい。子育ての間だけとか、そういう短い期間でもいいから、もっと気軽に、田舎に住めるような方法がなにかあればいいなって。まずは、田舎を知ってもらうことからだと思うんよ。外からの目線で見た田舎を、今流行の※SNSで発信してもらったりして。私たち自身も、町や地域を再確認することで誇りに思えたり、嬉しかったりするんよ。わからんじゃん。田舎へどっぷりとつかると、ここの良さが。とにかく、ここにいる私たちが頑張っていけれる楽しいことを見つけて楽しみたいし、いろんな人にも来てもらって、そういう輪に入ってもらいたい。一人でこの地域や町をどうにかしようってするには限界があるけど、みんなでわいわい力合わせてなら楽しいよね。ピンチはピンチなんじゃけど、チャンスでもあると思うんよ。-神石高原町内で活動されている団体,個人をご紹介します-考え方しだいで田舎暮らしはおもしろい。※SNS…ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略。人のつながりを促進・支援するコミュニティ型ネットサービスのこと。ん。大事にしてもらって育ったら、自分も自然と大事にできるよね。そういう、お互いの気持ちで見守る・声かけあうっていうのが大切なんだろうなって感じるんよ。6広報にじ No.49

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