広報みよし8月
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現在取り組んでいること、今後の目標等は?三次町に「運うん甓ぺき居きょ」という史跡があります。江戸時代、学者であった頼らい杏きょう坪へいという人物が三次に奉行として赴任したおりに住んだ住居跡です。目下、この有能な藩吏であった頼杏坪を主人公にした小説を書いています。今秋刊行予定ですので、ぜひお読みいただいて、頼杏坪という学者の県北での業績や人となりなどを味わっていただければと思っています。そして、いつか三次がNHK大河ドラマの舞台になるような歴史小説を書いてみたいという大きな夢をいだいています。三次市の子どもたちへのメッセージ中学生のころ、私は何となく小説家になりたいと思いました。自分の本が本屋さんの店先に並ぶのが夢でした。その夢がかなったのは、それから40年以上たってからのことでした。どうか、皆さんも夢を持ってください。そして、ちょっぴり、努力も忘れずに…。私にできたのですから、皆さんの夢もきっとかなうはずだと信じて応援しています。【プロフィール】本名 小原 一登(おばら かずと)。1947(昭和22)年生まれ。三次市君田町出身(十日市東在住)。三次高校卒業後、明治大学に進学。帰郷後、三次進学教室主宰。かたわら執筆を続ける。還暦を機に、本格的に執筆活動を開始。主に郷土の歴史を題材にした時代小説を創作している。三次市民へのメッセージ三次が歴史豊かな町だということをご存じでしょうか。実は私もある時期までは、郷土の歴史について全くの無知でした。そうした反省をふまえて、今は県北を舞台にした歴史小説を書いています。過去にふれることで、郷土に対する愛着が一段と深まることに驚かされます。私の小説が、この地方の豊かな史実を皆さんに広く知っていただく一助になれば、これにすぐる喜びはありません。時代小説作家歴史豊かな三次を小説を通して伝えていきたい戸と塚づか らばお さ ん問 秘書広報課秘書広報係 ☎(0824)62-6103 (0824)62-6223 hisyo@city.miyoshi.hiroshima.jpこのコーナーでご紹介する三次市在住または三次市出身の方を募集しています。芸術文化・スポーツ等の分野で全国を舞台に活躍している方なら自薦、他薦は問いません。ぜひ情報をお寄せください。このコーナーでは、全国を舞台に活躍している三次人をご紹介します。かがやくかがやく三次人三次人KAGAYAKU MIYOSHIBITOVOL.1VOL.2主な著作「満月と影」《文芸社》2009(平成21)年-天才的な才能を持つ孤児と豪商の心の交流を描く。「玄げん武ぶの果て(仮題)」《菁文社》2013(平成25)年秋刊行予定-儒官 頼らい杏きょう坪へいの三次での活躍を中心にその半生を描く。「涙なみだ峠だお」《菁文社》2012(平成24)年-幕府から過酷な石見銀輸送を強いられた赤名宿と、賦役分担を求められた布野宿の訴訟事件の真相に迫る。「讐しゅう鬼き走る」《菁文社》2011(平成23)年-三次藩全般一揆の史実の裏に秘められた愛憎と復讐にもえる男の生きざまをつづる。2013.8.1010

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